2009年04月17日
北山の仙台市道荒巻道線の拡幅工事にフォレストベンチ工法
うちの職場にも新人さんがやってきたので慌しくなった今日この頃。
人に教えるには、教える内容を
まず自分がしっかり理解している必要があるわけで、
これがナカナカ大変なのです。
しばらくはちょっとお疲れモードな日々になる予感。
そんななか、例のごとく我が地元、
宮城(というか東北六県)のローカル新聞のサイトを見ていたらこんな記事が。
緑いっぱいの道に 仙台・北山の市道拡幅工事(河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/04/20090416t15042.htm

以下、記事の引用です。
北山というのは仙台市中心部の郊外、
仙台駅から北西の方向に直線距離で4kmほどの丘陵地です。
仙台藩初代藩主伊達政宗が仙台開府の際、京都、鎌倉の五山に習い
「資福寺」「覚範寺」「東昌寺」「光明寺」「満勝寺」(柏木に移転)を
奥州街道、根白石街道の関門として、
また城下防衛のためと仙台城下の鬼門を守るために北山に配置し、
それらは「北山五山」と呼ばれるようになったそうです。
参考
仙台市 杜の都 緑の名所100選/北山界隈
http://www.city.sendai.jp/kensetsu/ryokka/midori100/guide/006/006.html
現在の北山は大部分が住宅地となっていますが、そのような歴史で
お寺や霊園があり、緑も多い場所です。
仙台市道荒巻道線はその北山の斜面を上って南北に横断する道路です。
この道路の工事前の様子は、敷地が道路と隣接する輪王寺のサイトに載っています↓
http://www.rinno-ji.or.jp/0809forestbench/0809fb.html
学生時代、通学で通ったりしてましたが自転車で上るのも大変だし
車で通るとそれほど道が広くなくて運転しづらいし、おまけに
時間帯によってはかなり混んでしまっていたような記憶があります(うろ覚え)。
その道路が改修されたというのは喜ばしいことですが、
緑の多かった道の斜面がコンクリートで覆われてしまったとしたら
とても悲しいと思いませんか?
地元の方々の仙台市への働きかけの努力と、
それを受けて環境にやさしい工法へ変更した市側もGood job!!
フォレストベンチ工法は棚田と同じように斜面に段々を造成、
段を支える鉛直壁を鋼製ネットで覆い、このネットにアンカーボルト(鋼棒)を繋ぎ
これを背後の土中に打ち込み抜けないように固定。
段々には土を埋め戻し水平面をつくりここに樹木を植えると数年で森となり
木の根っこで斜面もさらに安定。鉛直壁の前面は間伐材の丸太などを並べ
見た目も美しくする工法だそうです。
ということで、この工法は以下の5つの利点があるらしい。
一.土砂災害を克服する「防災機能」
土砂崩れの根絶と共に、洪水防止や耐震性に優れる。
二.環境・景観を保全する「自然再生機能」
自然の地形・材料を用いて、美しさの中に強さを宿す。
三.水循環を穏やかにする「貯水機能」
雨水の全てを地下へ導き、太陽の恵みである淡水を無駄にしない。
四.斜面の生産性を高める「平地機能」
重力と直交する水平面が、太陽光も雨も無駄にしない。
五.山間地の仕事を増やす「雇用機能」
山での仕事が増えると、昔の賑わいが戻り、自然も元気づく。
詳しくは以下のサイトをご覧ください。
参考:
フォレストベンチ研究会

http://www.forestbench.com/
スペーシャリストと語る: フォレストベンチ工法
http://spatial-k.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-72ea.html
この工法、仙台の他の箇所でもどんどん採用されるといいなぁ。
追記:
記事中にある2009年4月22日(水)の植樹イベントに参加されるアーティストの一組、
柴田三兄妹の映像がYouTubeにアップされてました。
三味線のことはあまり詳しくはわからないのですが、
地元宮城県出身ということで頑張りを期待しています(^^)
植樹イベント:輪王寺アースデイ2009
http://www.rinno-ji.or.jp/0903earthdaypanf/0903earthdaypanf.html
津軽三味線・柴田三兄妹 -Shibata Siblings Official Web Site - [公式サイト]
http://itoon.co.jp/shibata/
柴田三兄妹コンサートCM↓
柴田三兄妹「三彩」PV↓
柴田三兄妹「三彩」PV↓
人に教えるには、教える内容を
まず自分がしっかり理解している必要があるわけで、
これがナカナカ大変なのです。
しばらくはちょっとお疲れモードな日々になる予感。
そんななか、例のごとく我が地元、
宮城(というか東北六県)のローカル新聞のサイトを見ていたらこんな記事が。
緑いっぱいの道に 仙台・北山の市道拡幅工事(河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/04/20090416t15042.htm

以下、記事の引用です。
環境にやさしい土砂崩れ防止の新技術「フォレストベンチ工法」を仙台圏の公道で初めて導入した仙台市道荒巻道線の拡幅工事現場(青葉区北山)で、アースデーの22日夕、仕上げとなる植樹が行われる。新工法の採用を市に働き掛けた地元住民らが、記念植樹イベントを実施。「エコ斜面」への理解を深め、工法を広めようと、参加者を募って、市民の手で木を植えてもらう。
フォレストベンチ工法は、階段状に木を植え、根を張らせることで斜面を強化する。ワイヤなどで補強した間伐材で斜面を区切り、水平になった部分に植樹する。
北山の斜面は幅約100メートル、最も高い部分が約9メートルで、1―6段に整備された。当日はツツジやサザンカ、ヤマブキなどの苗木約60本を植える。
主催するのは、市民有志でつくる「あした(未来)を植えるプロジェクト実行委員会」。委員長の輪王寺副住職日置道隆さん(47)は「木が育つほど根が多く張り、斜面の安定度がさらに高まる工法。コンクリート壁と違い、景観も良くなる。今後も多くの場所で採り入れてほしい」と話す。
もともと新工法の採用は、植樹活動に熱心な日置さんらの要望で、市が従来型の工法を変更して実現した。2000年以降に普及し、施工は全国で約80例。新潟県中越地震で崩壊した斜面の復旧や高速道路ののり面工事でも導入実績がある。
「棚田」をヒントに工法を開発したという国土再生研究所(埼玉県)の栗原光二社長は「工事費は一般的なコンクリート壁の半分ほどで済み、雨や地震にも強い」と説明する。
植樹イベントは午後5時からで、多くの市民に気軽に参加してもらおうと、植樹の後にミニライブも企画。隣接する輪王寺参道で、ろうそく約1000本の明かりが揺らめく中、宮城県利府町の津軽三味線ユニット「柴田三兄妹」らが演奏する。参加無料。連絡先は輪王寺022(234)5327。
北山というのは仙台市中心部の郊外、
仙台駅から北西の方向に直線距離で4kmほどの丘陵地です。
仙台藩初代藩主伊達政宗が仙台開府の際、京都、鎌倉の五山に習い
「資福寺」「覚範寺」「東昌寺」「光明寺」「満勝寺」(柏木に移転)を
奥州街道、根白石街道の関門として、
また城下防衛のためと仙台城下の鬼門を守るために北山に配置し、
それらは「北山五山」と呼ばれるようになったそうです。
参考
仙台市 杜の都 緑の名所100選/北山界隈
http://www.city.sendai.jp/kensetsu/ryokka/midori100/guide/006/006.html
現在の北山は大部分が住宅地となっていますが、そのような歴史で
お寺や霊園があり、緑も多い場所です。
仙台市道荒巻道線はその北山の斜面を上って南北に横断する道路です。
この道路の工事前の様子は、敷地が道路と隣接する輪王寺のサイトに載っています↓
http://www.rinno-ji.or.jp/0809forestbench/0809fb.html
学生時代、通学で通ったりしてましたが自転車で上るのも大変だし
車で通るとそれほど道が広くなくて運転しづらいし、おまけに
時間帯によってはかなり混んでしまっていたような記憶があります(うろ覚え)。
その道路が改修されたというのは喜ばしいことですが、
緑の多かった道の斜面がコンクリートで覆われてしまったとしたら
とても悲しいと思いませんか?
地元の方々の仙台市への働きかけの努力と、
それを受けて環境にやさしい工法へ変更した市側もGood job!!
フォレストベンチ工法は棚田と同じように斜面に段々を造成、
段を支える鉛直壁を鋼製ネットで覆い、このネットにアンカーボルト(鋼棒)を繋ぎ
これを背後の土中に打ち込み抜けないように固定。
段々には土を埋め戻し水平面をつくりここに樹木を植えると数年で森となり
木の根っこで斜面もさらに安定。鉛直壁の前面は間伐材の丸太などを並べ
見た目も美しくする工法だそうです。
ということで、この工法は以下の5つの利点があるらしい。
一.土砂災害を克服する「防災機能」
土砂崩れの根絶と共に、洪水防止や耐震性に優れる。
二.環境・景観を保全する「自然再生機能」
自然の地形・材料を用いて、美しさの中に強さを宿す。
三.水循環を穏やかにする「貯水機能」
雨水の全てを地下へ導き、太陽の恵みである淡水を無駄にしない。
四.斜面の生産性を高める「平地機能」
重力と直交する水平面が、太陽光も雨も無駄にしない。
五.山間地の仕事を増やす「雇用機能」
山での仕事が増えると、昔の賑わいが戻り、自然も元気づく。
詳しくは以下のサイトをご覧ください。
参考:
フォレストベンチ研究会

http://www.forestbench.com/
スペーシャリストと語る: フォレストベンチ工法
http://spatial-k.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-72ea.html
この工法、仙台の他の箇所でもどんどん採用されるといいなぁ。
追記:
記事中にある2009年4月22日(水)の植樹イベントに参加されるアーティストの一組、
柴田三兄妹の映像がYouTubeにアップされてました。
三味線のことはあまり詳しくはわからないのですが、
地元宮城県出身ということで頑張りを期待しています(^^)
植樹イベント:輪王寺アースデイ2009
http://www.rinno-ji.or.jp/0903earthdaypanf/0903earthdaypanf.html
津軽三味線・柴田三兄妹 -Shibata Siblings Official Web Site - [公式サイト]
http://itoon.co.jp/shibata/
柴田三兄妹コンサートCM↓
柴田三兄妹「三彩」PV↓
柴田三兄妹「三彩」PV↓
Posted by ぽにょりん at 05:04│Comments(1)
│仙台
この記事へのコメント
|
無事植樹が行われたようですね。 よかったよかった。 新工法仕上げの植樹 仙台・北山の市道拡幅工事 http://www.kahoku.co.jp/news/2009/04/20090423t11035.htm |
Posted by ぽにょりん at 2009年04月23日 21:04