2010年02月17日 12:47
東京都豊島区東池袋に開店して5年目を迎えた県のアンテナショップ「宮城ふるさとプラザ」が人気を集めている。1日当たり平均入店者が、今年度(昨年12月まで)は2498人と、最高だった2007年度(2030人)を上回るペースで、1日平均の売り上げは120万円を超える。県は長期戦略をまとめ、首都圏での県産品の売り込み拠点として機能強化を図る。
同プラザは05年7月にオープン。笹かまぼこや地酒、野菜など1300点の商品をそろえ、プロ野球・楽天イーグルスや、「ゆるキャラ」として人気の県の観光PRキャラクター「むすび丸」のグッズも並び、名物の牛タンを食べられるレストランも併設され、幅広い世代が集まる。
県食産業振興課によると、同プラザの売り上げ額は右肩上がりで上昇し、09年度の目標としていた1日100万円超の平均売り上げは07年度に達成。年間売り上げ額も05年度に比べ、昨年度で3億8954万円とほぼ倍増した。
予想以上の売り上げから、県は先月、新年度から5年間の「活動強化5か年プラン」を作成。出店企業が、商品の販売状況を随時ホームページで確認できるシステムを作るなど情報提供を充実させ、首都圏の販路拡大を進めることなどを盛り込んだ。
同課は「『食材王国』の名の通り、海のものも山のものもそろう点が受けたようだ。県内企業が首都圏の店で販売できるようにすることが目標。東京進出の足がかりとして、利用しやすい場所にしたい」と話した。
宮城県は新年度、東京のアンテナショップ「宮城ふるさとプラザ」の機能を強め、食品製造業振興や観光客誘致に生かす取り組みを始める。開店から4年半がたち、情報発信に偏りがちだった機能を見直し、首都圏の消費者ニーズ吸い上げに力を入れる。*記事より一部引用*