2011年03月23日 08:24
仙台市ガス局は22日、東日本大震災で供給がストップしている都市ガスの供給再開地区と復旧スケジュールを明らかにした。23日は市内の災害拠点病院2カ所に供給し、一般家庭は24日から泉区の一部を皮切りに再開する。全地域の復旧は津波被害が大きい市東部沿岸地区を除き、約1カ月~1カ月半を要する見込み。
供給は(1)病院など生命に関わる施設(2)一般家庭(3)大口事業者―の順に再開する。供給対象地区の仙台、多賀城、名取の3市と大和、利府、富谷の3町、大衡村を11エリアに分け、仙台市中心部と各エリアの外周部から作業を始める。11エリアは地図の通りで主な対象地区を示している。エリア全体が一度に復旧するわけではない。
23日は市立病院と仙台オープン病院の2施設、24日は市内の病院や泉区の住吉台地区(C2)などに供給する。25日は青葉区西部(C4)や太白区の北部(S1)と南西部(S2)、泉区北部(N2)、名取市の一部(S3)を予定する。
26日は宮城野区の北西部(C1)と若林区の東部(E2)で開始。仙台市旧市街地(C3~4)は、28日ごろに建物被害が少ない地域から着手する。
作業は市ガス局と全国のガス事業者の職員ら計約3200人が当たる。11エリアを約2000~3000戸単位の155ブロックに分け、メーターガス栓の閉栓を終えた地区から順にガスの導管などの被害状況を調査して修繕する。
その後、ガス漏れの確認や利用者宅の内管の圧力検査を行い、点火試験を経て使用可能となる。
被害が大きい東部沿岸地区は11エリアの作業状況を踏まえ、ガスを送る場所を特定する調査を進める。
閉栓作業は21日現在、23万4200戸(65.3%)で終了している。開栓に入る地区は前日までに市ガス局のホームページなどで周知する。
供給再開予定日と該当施設・地区は次の通り。
23日 仙台市立病院(若林区)、仙台オープン病院(宮城野区)
24日 東北労災病院(青葉区)、国立病院機構仙台医療センター(宮城野区)、仙台赤十字病院(太白区)、市中央卸売市場(若林区)、泉区住吉台西1~4丁目、泉区住吉台東1~5丁目、泉区西田中露払屋敷