2011年02月23日 08:21
県選管が、4月に行われる統一地方選の投票率アップに頭をひねっている。近年、右肩下がりで投票率が低下する中、特に投票率の低い若年層に投票所に行ってもらうため、県内プロスポーツの人気を活用するなど「あの手この手」を模索する。果たして実を結ぶか――。
「統一選での投票総参加を呼びかけましょう」
県庁で21日に開かれた「県明るい選挙推進協議会」の臨時総会で、協議会の熊谷富夫会長が、県議選(4月1日告示、10日投開票)など統一選の投票率アップに向けた活動を呼びかけた。
近年、県議選の投票率は、1991年の66・96%から右肩下がりで激減。前回の2007年は50・45%まで落ち、50%割れも目前だ。
特に目立つのは、若者の投票率低迷だ。県選管によると、10年の参院選では20歳代で有権者3人に2人、30歳代で5人に3人が棄権。統一選では投票率がさらに下がる傾向にあり、07年の前回統一選では20歳代の投票率は約26%前後。約4人に3人が棄権した。
↑サムネイル画像は読売新聞宮城県版の記事より。
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そこで、県選管は従来の活動に加え、今回、若年層に訴えかけるPRを重点的に検討している。
まず、期待するのが「楽天効果」。3月25日に仙台で開幕戦を迎える楽天イーグルスの試合で、本拠地の日本製紙クリネックススタジアム宮城(仙台市宮城野区)の大型スクリーンで投票を呼びかける。
楽天のほか、サッカーJ1ベガルタ仙台とプロバスケットボール「bjリーグ」の仙台89ERSのマスコットキャラクター、さらに県のPRキャラクター「むすび丸」が登場するポスターや、テレビCMなどを作成し、若者に投票を促す。こうしたポスターは、県内の大学にも掲示する予定だ。
県選管は「選挙は有権者が政治に参加し、主権者として意思を反映させることのできる機会。積極的に投票所に足を運ぶよう呼びかけたい」と話している。