2011年02月03日 06:56
県洋菓子協会(目黒栄治会長)主催の「伊達なロールケーキコンテスト」で、ガトーあらまき(仙台市青葉区)の千葉圭吾さん(35)が昨年に続き、最優秀の会長賞に輝いた。県産米粉の使用が条件で「米粉の扱いは難しかったが、何とかイメージ通りに仕上げられた」と連覇を喜んでいる。
コンテストは2回目で、1月中旬に開かれた。加盟店の職人31人が腕を競い、千葉さんの「伊達なむすび丸ロール」が会長賞を受賞。金賞には、ガトーめぐろ(仙台市宮城野区)の内藤樹さんの「北と南をむすび丸ベリーベリーロール」、とびばいさ甘座(同青葉区)千葉理恵子さんの「北限ゆずとしょうがのロール」が選ばれた。
むすび丸ロールは、見た目はシンプル。「もっちりしながらも、ふんわりした食感」(千葉さん)にこだわったスポンジは、小麦粉を使わないシュークリーム生地にメレンゲを合わせることで実現。カスタードクリームも米粉で作った。生地、クリーム、生地に塗る練乳に3種の県産牛乳を使い分けて完成させた。
「米粉で、小麦粉を使ったスポンジのようなふわふわ感を出すのに苦労したが、試作を通じて米粉の可能性も感じた」と千葉さん。受賞作は近く、発売する。
審査に当たった目黒会長は「千葉さんの作品はシンプルだが、味で勝負した一品。消費者には、米粉を使った菓子にもっと関心を持ってほしい」と話している。