2011年01月14日 07:08
県の観光PRキャラクター「むすび丸」の出陣回数が2010年度は、前年度に比べて倍増のペースで増えている。3年前に登場して以来、イベントの盛り上げ役として招かれ、人気がさらに高まるという好循環が続いているようだ。
仙台・宮城観光キャンペーン推進協議会(事務局・県観光課)によると、むすび丸が10年4~12月、県内外のイベントへ参加した回数は214回で、前年同期の126回から急増した。大型観光企画「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」があった08年も上回るペースという。
10年はイベントに招かれる回数が増えた。伊達政宗などの格好で街をPRする「伊達武将隊」が仙台市の青葉城跡で行ったイベントでは、むすび丸は甲冑姿で登場。同市の担当者は「若い女性たちが喜ぶ」と話す。
むすび丸は昨年10月、滋賀県彦根市で開かれたゆるキャラの人気投票の記名投票部門で170キャラクター中10位に入った。本県の観光情報を発信する同協議会のホームページへ検索で入ってくる人のうち、半数以上は「むすび丸」の語で検索しているという。
むすび丸には県内外から200通を超す年賀状が届いており、「会いに行きたい」との文面も多かった。彦根市のキャラクター「ひこにゃん」の1万通以上には及ばないが、同協議会は「むすび丸は宮城に人を呼び込む役割も果たしている」としている。
◇ゆるキャラ共演
千葉県の観光キャンペーン「きらきら房総 春満開!」のPRイベントが13日、JR仙台駅で行われた。イベントには、むすび丸も応援に駆けつけ、同県マスコットキャラクターの「チーバくん」からストックやキンギョソウなどの花束を受け取った=写真=。キャラクターは人気で、通行人らの写真撮影に応じていた。また、同県職員らは、ピンクや紫色などのストック600株を無料で配布した。
美里町北浦、主婦菅原さく子さん(56)は「大切に育てたいです」と笑顔だった。同キャンペーンは、暖かい早春の房総を訪れてもらおうと、同県が1~3月にかけて行っているもの。イベントは同駅で14日にも行われる。