2009年10月29日 12:35
欧州資本の家具製造販売大手「イケア・ジャパン」(千葉県船橋市)の仙台圏への出店計画で契約不履行があったとして、宮城県名取市の不動産会社が28日までに、イケア側に計約4億800万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴していたことが分かった。
訴えによると、イケアは2008年2月ごろ、名取市飯野坂に出店を計画し、約5万平方メートルの敷地を確保するよう不動産会社に依頼。不動産会社は一部の土地を取得したり、地権者の合意を取り付けるなどしたが、イケア側は同年7月、採算性の面などから一方的に土地購入契約の解約を申し入れてきたという。
不動産会社側は「約束をほごにされ、地元からの信用も失い、被った損害は計り知れない」と主張。イケア側は口頭弁論で「社内手続き上、土地購入に必要なスウェーデン本部の決裁が下りておらず、土地購入を確約した事実はない」と反論している。
イケア・ジャパンのホームページによると、イケアは世界25カ国で267店を展開し、国内では千葉や神戸、大阪などに出店している。08年度の総売上高は211億ユーロ(約2兆8500億円)。
イケア側は「係争中で詳しい内容は言えないが、和解に向けて協議している」としている。
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