2009年06月05日 02:34
歴史に興味を持つ女性「歴女(れきじょ)」のブームを生んだ戦国アクションゲーム「戦国BASARA」(カプコン)の人気キャラクターで、初代仙台藩主・伊達政宗と腹心の片倉小十郎をあしらった宮城県産米「戦国BASARA米」(1キログラム入り1000円)が、発売から10日間で1トンを超える異例の売り上げを記録していることが明らかになった。
「戦国BASARA米」は、「宮城米 見参!」というキャッチフレーズが入り、政宗が「Coolに炊いてほしいもんだぜ!」と呼びかけるパターンと、小十郎が「政宗様、この兵糧米は上出来です」と報告する2種類。農薬、化学肥料の使用を県の基準の半分以下に抑えた「ひとめぼれ」を封入し、女性でも持ち帰りやすい1キロ入り。同県のアンテナショップ「宮城ふるさとプラザ」(東京都豊島区)やアニメショップなどで5月22日に発売した。
同県情報産業振興室によると、発売3日で最初に用意した600袋を完売、その後も順調に売り上げを伸ばし、31日には1023袋を販売し、現在も注文が相次いでいるという。2種類のうち政宗版が人気で、小十郎版の約1.5倍を売り上げた。「宮城ふるさとプラザ」は、アニメショップや執事喫茶などが並び、女性のオタクが集まる池袋の「乙女ロード」に近いことから、特に売れ行きが好調だといい、「売り上げは通常の米の数倍。関連商品のビールや笹(ささ)かまぼこもよく売れており、驚いている」と話している。
「昨年の仙台・宮城デスティネーションキャンペーンの効果も引き続き維持したいという宮城県としての考えもあり、今回の商品化によって地産地消や地場の活性化を図ろうと考えた」
「JAグループとして新たに取り組んでいる『みやぎの環境保全米』のPRにつなげられれば」
「自然環境のことを考えて生産されている『環境保全米』を食べて、みんなで環境のことを考えてもらえれば」と期待を寄せる